JCB 「クレジットカードに関する総合調査」

JCBが全国の一般消費者3,500名を対象に「クレジットカードに関する総合調査」を行い、
2013年度版として発表した資料があります。
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「クレジットカードに関する総合調査」とは、
クレジットカードの保有および利用の実態について、
2000年以降、JCBが毎年実施しているインターネットによるアンケート調査です。
調査対象は全国の一般消費者3,500人(20代から60代の男女)で、JCBカードの保有有無は問いません。

■クレジットカード保有率は87%。平均保有枚数は3.3枚
年代別に見ると、20代の保有率は男性72.2%、女性77.2%といずれも低い
男女別では、すべての年代で女性の保有率は男性を上回る。
地域別では、東海圏の保有率が89.5%と最も高い。
平均保有枚数、平均携帯枚数ともに50代・60代が最も高い
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20代、30代の男女よりも50代、60代の方がカードを保有し、消費金額も大きい。

■利用が多いクレジットカード上位2枚までは、利用頻度・金額ともに微増
1番多く利用しているクレジットカードは、1ヶ月あたり平均5.5回、5.0万円利用

■「ポイント・マイル」や「入会費・年会費の安さ」など利得性を重視
理由の1番は、「ポイントやマイルが貯めやすいから」が55%で最も高く、
消費者の「ポイント・マイル」への関心の高さがうかがえる。
理由の2番は、「入会費・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)」

■ 「携帯電話」、「ガス料金」、「電気料金」など、毎月発生する支払いでのカード利用が増加
「オンラインショッピング」や「携帯電話」「スーパーマーケット」が多い。
「携帯電話」「ガス料金」「電気料金」や「プロバイダー料金」等の、
毎月発生する支払いでのカード利用が増加。

【支払いの際のクレジットカード利用割合について】
クレジットカード保有者の5割以上が
「オンラインショッピング(インターネット通販)」 をクレジットカードで支払っている。
支払いに占めるクレジットカード利用者の割合も8割を超える
世帯あたりの月平均生活費は18.8万円。うち平均5.5万円がクレジットカードで支払われている。

また、
クレジットカード保有者の月平均生活費は19.5万円、
クレジットカード非保有者の月平均生活費は14.7万円という結果からも、
クレジットカードの保有状況と、世帯あたりの月平均生活費には、相関関係があると考えられます。

若い人向けだけではなく、
50代、60代の方向けのサービスにクレジットカードは欠かせず、
まだまだカード払いとネットを活用したサービスが拡大する余地があるように思いました。

非現金支払いによって、価格の決定力が高まったケース

現金払いと、カード払い等との負担感を比較(NHK)」で示した通り、
カード払いなどの非現金払いには、目には見えない購入者の心理的な負担を取り除く効果があります。
今回は、非現金支払いによって、価格の決定力が高まったケースについてご紹介します。
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マサチューセッツ工科大学の研究チームが、
ETCを使っている運転手と、現金でお金を払っている運転手とに「道路料金がいくらか?」
を聞くという調査を実施しました。

図5
結果はETCを使用している運転手は、
現金払いの運転手さんよりも道路料金を知らない比率が高い。
また、ETCが無かったときに比べると、実は道路料金というのは20%〜40%高くなっており、
図8
大きな反対が起こらなかったことからも、
料金を支払う人の負担感を取り除くことで、
がわからないうちに値上げに成功していたということも明らかになりました。

非現金支払いにしたことで、サービス提供側の価格の決定権が高まったともいえ、
支払われる対価よりも、得られる効果(速度を出せる、速く目的地に到着、渋滞のイライラから開放など)
に意識が向けられがちであることがわかります。

図3

現金以外での支払いは、金額への関心が薄れ、得られる効果に意識が向くため、
欲しかったり良いと思うとつい使いすぎてしまうということと、
価格の決定力を高めることに成功したケースです。

現金払いと、カード払い等との負担感を比較(NHK)

カード払いの導入を勧める際に、
「現金払いは、購入者にとって心理的な負担感が大きいので」
という説明をよくします。
感覚としては理解できるものの、漠然としていて目には見えないこの「負担感」を、
数字として形に表した実験がありますのでご紹介します。

2014年6月25日に放送された、NHK教育で「“お金”の正体って…?」(後編)で、
現金と電子マネーを比較した内容が特集されました。
オイコノミア
かなり分かりやすい内容なので、よくクライアントへの説明に使わせてもらっています。

AD中嶋君の電子マネー生活。
電子マネーと現金生活
中嶋君が現金と電子マネーでそれぞれ一週間ずつ普段どおり暮らします。
お金の使い方にどんな違いが出るのかを調査

まずは現金だけで1週間毎日使ったであろう金額を予想
電子マネー生活
翌週今度は電子マネー生活スタート。
現金は一切使わず支払いは全て電子マネーで行います。
同じように毎日使ったであろう金額を予想します。
電子マネーとの付き合い方

両方の生活が終わったところで実際に使った金額を計算して予想した金額と比較すると、
現金生活の時は誤差は   927円しかなくて
電子マネーの時の誤差は5,194円
やっぱりちょっと使いすぎてしまうんですね。
図2

上の実験ケースだと、
現金払いの場合 4.7%、予想より多く使って
非現金払いの場合40.4%、予想より多く使っています。

カード払いなどの非現金払いには、導入した会社側で手数料負担が発生しますが、
商品やサービスを提供する側からすると、顧客の負担感を少なくして、
より沢山の購入を促すことができるといえます。
そのため非現金での支払いを、WEBサイトに導入することをお勧めしています。
常に40%も売り上げが増えるとは言いませんが、かなりの効果が期待できます。

まだまだ多くの場面でカード払いなどの非現金払いの導入が可能だと考えています。
そして今はこういったものについて、カード払いが活用されています。
カード払いが可能なもの